朝、１０時過ぎから南よりの風が強めに入る中、ダミーが何とか上がるのを確認し、２１ｋｍの西富士の稜線を使ったタスクを設定しゲートオープン。初めのころ白糸エリアらしからぬ少々荒れたコンディションで、少し心配するが、だんだんおさまり、徐々に、選手は天子（B22）をトップアウトするようになる。タイミングをはずしたり、白糸エリアの特徴を分かっていないビジター選手などは、上げるのに苦労し、何回もリフライトをするが天子まで上がれず、メインランディングに降りてしまう。首尾よく天子をトップアウトした選手は、強めの南風に苦労しながらも、所謂、西富士ハイウエイ状態になった尾根筋をアクセル全開で１．５往復し、ゴールの猪の頭ランディングにランディング。終わってみればゴール者２０人のビッグタスクとなった。

　テオクオフに上がったころは、予報に反して快晴で、今日もクロカンタスクかと気合が入ったが、あっという間に、雲が張り出し、ドン曇に。ダミーが何とか弱いサーマルでゲインするが、１００ｍがやっと。予報が悪くなる傾向なので、クロカンタスクをあきらめ、Ｊ２リーグで採用されているデュアレーション・ターゲットをすることに決定。ゲートオープン時間を２時間としたので、天気が悪くなる前に何とか弱いサーマルで時間を稼ごうとする選手と、後になれば風が強まると期待した選手で判断が分かれる。早めに出た選手は、ぶっ飛びよりかは時間を稼ぎランディング。しかし、後続の選手になるにしたがって滞空時間が取れなくなり、選手は待ちに入る。その後、少し風が強まったところで、再び選手はテイクオフし始め、何とかリッジでステイするようになる。待った甲斐があった残りの選手は、次から次へとテイクオフ。残りの全員がテイクオフし、このまま、制限時間(１時間)いっぱいまで飛ぶのではと思われたが、やがて風が弱まり、徐々に高度を下げるように。既にランディングしている選手は、これから降りる選手がランディングでクラッシュしてフライト得点がゼロになるのを念じながら見守るが、期待もむなしく全員がセーフティ。最後に全ての重量物を下ろし、超身軽になった加賀山選手と、もともと、軽めの高田奈緒選手の一騎打ち状態に。ニューグライダーで執念の飛びをした加賀山選手に軍配が上がる。デュアレーション・ターゲットと言えども、それなりの駆け引きもあり、かなり楽しめたタスクとなった。